一人暮らしのスタートは、新たな家具や家電の購入により財政的な負担が大きくなりがちです。
この上、引っ越しのコストが加わると、さらに経済的なプレッシャーが増します。
私がこれまでに7回自力で引っ越しを経験したことを基に、自分で引っ越しを行うことの利点と、その際に効率的な方法について説明します。
自分で引っ越しをすることの価値
私がこれまで一人暮らしや共同生活で自力で引っ越しを行った経験から言うと、荷物がそれほど多くなく、長距離ではない限り、自分で引っ越しを行って後悔することはありませんでした。
引っ越し業者の利用も一般的ですが、私が自力で行った主な理由は金銭的な節約でした。
自力で引っ越しを行う際のコスト
引っ越し業者を利用する場合、特に繁忙期や荷物が多い場合は費用が高くなる傾向にあります。
一方で、自分で引っ越しを行う場合は、レンタカーやガソリン代、友人に対するお礼などの費用が発生します。
これらの費用を合計すると、引っ越し業者を利用するよりもかなり安価になることが多いです。
ただし、自分で引っ越しを行う場合は、一人で全てを行うのは難しいため、友人や家族の協力が必要です。
私の場合は、手伝ってくれた人への感謝として食事を提供しましたが、それでも全体的な費用は引っ越し業者を利用するよりもかなり節約できました。
自分で引っ越しを行う際の時間配分
プロの引っ越し業者に依頼すれば、荷造りを除きほとんど手間はかからず、時間の節約が可能です。
しかし、自分で引っ越しを行う場合、作業時間は移動距離によって異なります。
荷物の積み込みと降ろしにそれぞれ約1時間ずつかかるため、総作業時間はおよそ2時間です。
もし引っ越し先が50キロメートル程度離れている場合、往復に2~3時間かかり、全体で約5時間の作業時間を見込むことができます。
車のサイズによっては複数回運搬する必要がありますが、軽トラックなどをレンタルすることで、荷物の量が多くても1~2回の運搬で済むことが多いです。
12時間のレンタルで十分な余裕を持って引っ越しが可能ですが、これは引っ越し距離によって変わります。
実際に私が経験した4回の引っ越しにかかった時間を紹介します。
1回目の引っ越し
引っ越し距離:車で1時間半
車の大きさ:7人乗り乗用車
往復回数:0回
所要時間:約2時間
作業時間:休日の昼間
備考:初めての引っ越しで大型家電がなかったため、楽に作業できました。
2回目の引っ越し
引っ越し距離:車で40分
車の大きさ:7人乗り乗用車
往復回数:3回
所要時間:3~3.5時間
作業時間:深夜1時頃
備考:深夜の移動だったため、通常の所要時間より短縮できました。
3回目の引っ越し
引っ越し距離:車で50分
車の大きさ:5人乗り乗用車(小型)/8人乗り乗用車(レンタル)
往復回数:4回
所要時間:5~6時間
作業時間:昼間
備考:大型家具の処分があり、レンタカーも使用したため時間がかかりました。
4回目の引っ越し
引っ越し距離:車で20分
車の大きさ:7人乗り乗用車
往復回数:3回
所要時間:約2時間
作業時間:昼間~夜
備考:近距離にも関わらず、荷物の積み降ろしに時間がかかりました。
自力引っ越しで後悔することとは?
私自身、数回のDIY引っ越しを経験し、大きな後悔はありませんでしたが、特定の状況では後悔する可能性があると感じました。
自分で引っ越しを行う際に気をつけるべきポイントをまとめてみました。
引っ越し先が遠すぎる場合
隣県程度ならまだしも、片道2時間以上の移動距離がある場合は後悔するリスクが高まります。
渋滞の可能性も考慮すると、長距離引っ越しでは業者の利用をお勧めします。
私も、遠距離の引っ越しではプロのサービスを利用することを検討しています。
車が小さい場合
自家用車や小型のレンタカーでは、荷物を一度に運びきることができず、何度も往復する必要が出てきます。
私の経験では、小さな車での引っ越しは3往復必要でした。
近距離なら問題ないですが、中距離以上では後悔の元です。荷物の量に応じて大きな車(軽トラックやワゴン)を選ぶことが重要です。
手伝ってくれる友人がいない場合
これまでの引っ越しでは友人や恋人に手伝ってもらっていましたが、一人で行うと大変です。
特に大型家電や家具の移動は一人では難しい作業です。
通常、引っ越し業者は一人でこれらを運ぶことができますが、一般人には不可能に近いです。
荷物の積み下ろしにも倍の時間がかかり、後悔することがあります。
階段のある階への引っ越し
今まで主に1階に住んでいましたが、一度だけエレベーターのない3階へ引っ越した際、大変さを感じました。
特に大型家電を運ぶ際は非常に大変で、休憩を取らないと運べませんでした。
重たい荷物を階段で運ぶのは困難で、エレベーターのある物件では2階でも10階でも比較的楽に引っ越しができます。
自分で引越しを行う際の利点と欠点
自力で引越しを行う際の利点と欠点について、私の経験を踏まえて紹介します。
利点
・費用を抑えられる
・日程の柔軟性
DIY引越しの最大の利点は、費用を大幅に削減できることです。
引越し業者を利用する場合、費用は安くても3万円程度ですが、自分で行えばレンタカー代やガソリン代を含めても10,000円程度で済むことが多いです。
また、繁忙期であれば業者の料金が上昇するため、自力で行う方が経済的です。
欠点
・車のサイズによる制限
・作業の疲れ
・運転の手間
・時間の消費
車が小さかったり、そもそも車を持っていない場合はレンタカーの利用が必要です。
また、長距離の運転は疲れる要因になります。
私の経験では、車で1~2時間の距離なら自分で運ぶほうが良いですが、それ以上の距離や家族分の荷物がある場合は業者に依頼することをお勧めします。
大きな荷物は業者に任せる
手伝ってくれる人がいない場合、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電を一人で運ぶのは非常に困難です。
これらを運ぶ際は破損のリスクもあります。
一人の場合、大きな荷物や重たい荷物だけを業者に依頼し、自分で運べるものは自分で運ぶ方法が効果的です。
すべてを業者に依頼すると高くつくため、一人で運べない荷物のみを依頼するのが最適な方法です。
自分で引越しを行う際のヒントと手順
ここでは、自力で引越しを行う際の実用的な手順やヒントをご紹介します。
ダンボールに荷物を効率的に詰める
引越しの際は、荷物をダンボールに上手に詰めることが重要です。
スーパーなどで無料で入手できる段ボールを引越しの1週間前に準備し、荷物を均等に分散させて詰めましょう。
重すぎる荷物は運搬が困難になるため、適切な重さに留めておくことが肝心です。
カーシェアサービスを活用する
現代では、スマートフォンを利用して手軽にレンタカーを予約できるカーシェアサービスが便利です。
時間単位でレンタル可能で、夜間の利用料金もお得なことが多いです。
中でも、「dカーシェア」のようなサービスは利用しやすく、お勧めです。
最初に大きな荷物を運ぶ
多くの荷物がある場合、大きくて重たいものから先に運ぶと効率的です。
これにより、後から運ぶ小さな荷物にスペースを確保できます。
荷物の運搬順序は、大きいものから小さいものへと進めることが一般的なルールです。
デリケートな荷物は衣類で保護
傷がつきやすい物品、例えばテレビや鏡は、特に注意して運ぶ必要があります。
これらを保護するために、使わない布ではなく衣類を使用するのが一石二鳥です。
自分で荷物を運ぶ際は特に、慎重に取り扱いましょう。
混雑を避けて深夜に運ぶ
一般的には昼間に行われる引越しですが、深夜に行うと時間短縮が期待できます。
ただし、騒音には注意が必要です。
大型家電は昼間に運び、段ボールなどの小さな荷物は深夜に移動するのが適しています。
まとめ
後悔するかどうかは、引越しの条件により異なりますが、計画的に進めれば後悔は少なくなります。以下は、私が経験したことから学んだポイントです。
・引越しは予想以上に時間がかかるため、余裕を持って計画を立てる
・荷物を段ボールに詰めすぎると後悔する
・引越しの時間帯は帰宅ラッシュや週末を避ける
・荷物の整理と段ボールへの記載を念入りに行う
・特に実家から引越しする場合、忘れ物がないか確認する
基本的なことでも見落としがちなので、上記のポイントを参考にしてください。
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